「二月の勝者」を味方につける

思いもしなかった学校や塾の休校により、心乱されたご家庭も少なくないと思います。少しづつコロナ前の状態に戻りつつありますが、心配ごとも拭い切れない日々です。

小学館から発行されている漫画「二月の勝者」はご存じですか?中学受験をリアルに描いた、家庭問題や教育問題を取り上げたストーリーで、この秋にドラマになります。

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学びの本質を教える「ドラゴン桜」とは異なり、小学生に読ませてはならない漫画です。塾の内情やお金に関する話題など、受験業界がリアルに描かれている保護者向けの漫画なのでご注意ください。

1巻の最後では、弊社代表が主宰する「全国鉄道模型コンテスト」が登場し、鉄道にどっぷりハマる男の子が「鉄研」のある中学校を目指してやる気になる様子が描かれています。

最新刊の8巻では様々なご家庭の親子面談の様子が描かれています。中学受験に関する話はなかなか周囲にしにくいものなので、フムフムと思う事も沢山ありました。

例えば、もし気分的に追い込まれる事や、これで合っているのかと不安になった時や、受験事情に疑問を感じた時にお読みになると解決するかも知れません。漫画なので、過剰表現があるかも知れませんが、本当にリアルに描かれています。ヒントを残した架空の学校名も面白い!

安浪京子さんのおっしゃる「魔の月・10月」の内容になっているので、数か月後の受験生家族の様子が予習できます。子どもを思っての上でもやってはいけない事もいっぱい描かれていて、ハッとする事も。繰り返しになりますが、漫画なので、際立ったご家庭の様子が描かれております…

「二月の勝者」を味方につけて、受験本番までをイメージしてみると、コロナに惑わされることなく、心をスムーズに乗り切る事が出来るかも知れません。

中学受験を終えた娘も大好きな「二月の勝者」。発売日に速攻で読み終えた娘の感想。「私もママも受験に対して生ぬるかったねぇ…」です。え、今頃気付いた???え、私も???

息子のオンライン授業をのぞいてみた!

お読みになってくださっているお母さま、いかがお過ごしでしょうか。お疲れは出ていませんか?

学校はどうなるの?塾はどうなるの?受験は?小学校最後のイベントは?という受験生のお母さま。

学校はどうなるの?部活はどうなるの?定期テストは?英検は?大学受験は?と中高生のお母さま。

数え出したら頭の中の???はきりがない。

なるようになるさっ!

と開き直ろうと思っても簡単にはいきません。皆さん同じだと思います。答えは誰にも分かりません。でも、きっと、絶対に大丈夫!

そして、1日3食、延々と続くご飯作り。私はこれに参っています。完全に飯炊きおばさん。

 

そんな中、今週から息子の学校でオンライン授業が始まりました。毎朝同じ時間にホームルームがあり、全員がZoomあるいはgoogle classroomでネット上に集合します。

クラスメートのほとんどが8:15の担任がホームルームを始める前に早めにログインし、通常お教室でやっているように、クラスメートと止まらぬおしゃべり。久しぶりに見た息子の大笑い。手を伸ばしたら触れる事は出来ないけれど、画面に映るお友達との他愛ないおしゃべりにより、息子にエネルギーが注入されていくのが分かります。顔色がどんどん良くなっていく。お友達の大切さが身に沁みます。

オンラインで授業を受ける息子。見ていて面白いのは体育の授業。

体育委員や立候補したお友達が準備体操をリードします。お友達の掛け声に合わせて、パソコンの前で屈伸始める息子。画面を覗くとみんな照れながら、笑いながら、顔が上下に見えたり消えたり、しっかり屈伸しています。

息子の学校では体育祭を控えており、集団の旗演技をの披露を予定しています。ダンス部の女の子を中心に音楽に合わせてリズムとフォーメーションの確認。ネット上なのに、思った以上に息の合った動きに驚きです。みんなの笑顔で踊る姿を見て、延期でも、縮小でも良いのでどうか体育祭がありますようにと願う私。

 

数学や化学、全ての授業がオンライン。試行錯誤のオンライン。こうして3日が過ぎました。

 

オンライン授業ってどうなの?と息子に感想を聞いてみました。

 

「普段は板書が結構きついんだけど、オンラインだと先生が授業を全部録画して、後でアップロードしてくれるから、分からない所は何度も見直せてとてもいい。体育と部活は学校で、他の授業はこのままオンラインでもいいかなぁ。でも友達にはやっぱり会いたい!」

とのこと。ほぉ、なるほど。新しい学校の取り組みに目の離せない、興味津々な日々です。

 

この先もオンライン授業の形態が続くのが良いかは分りませんが、状況に柔軟に対応し、やってみる!の気持ちで対応してくださる先生方には感謝しかありません。普段は仏頂面なのに、オンラインは気持ちが伝わりにくいとご存じなのか、笑顔多めにウィットに飛んだ小話を混ぜてくるとか心憎い気配り!

 

多くの塾や学校で準備が足りずに走り出してしまった休校要請。

子ども達のために少しでも良くなるようにと考えている大人たち。みんなが疲弊せず、この日々を懐かしく思う日が早く来ますように。

 

今回は、いま、注目されるオンライン授業の様子をお伝えしました。

ご縁のある学校

嵐のように過ぎ去った入試から半月…。お子さまは、穏やかな小学校生活をお過ごしでしょうか?

一年前に入試を終えた中一の娘の学校では、入試期間中、一年前の話で持ち切りのようでした。

「実は、私、2/1~3まで全滅で4日にまさかの合格だったんだ。」

「私は、他の学校の制服採寸まで行ったあとに繰り上げがきたんだよ」

「ぼくは、実は、ここ、見学すら来た事なかったんだ」

どうしても第一志望の学校を忘れられず、入学当初は「高校でリベンジするんだ」と学校名の入ったシャーペンを使い続けていた子も…。

今では、みんな伸び伸びした学校が大好き。放課後も下校時刻ギリギリでまで学食や中庭に残っています。

弊社の代表、寺西がよくセミナーでお伝えしておりますが、お子さまの進学先になった学校が、お子さまにご縁がある学校です。お子さまの将来はまだまだ未知です。

中学受験の経験で一回りも二回りも大きくなったお子さんを誇りに、胸を張って、入学式の日を迎えてください。

皆さまが晴れやかな気持ちで6年間のスタートを切れますように。

お父さん目線

進学先が決まり、入学説明会に制服採寸。説明会や試験日とは違った気持ちでくぐる校門。それぞれ気持ちは違うと思いますが、どのお子さんにとっても新しいステージです。おめでとうございます。

試験を終えたお母さまから、弊社にメッセージをいただく事があります。

多くはお母さまからですが、中にはお父さまから中学受験に関する感想をいただくこともあります。今回は、お父さまからの感想をお伝えします。

 

第一志望の中学校に合格しました。

勝因は、受験前数カ月の精神状態が非常に良かったからだと思いました。それから出題タイプを分析して、息子に合った学校を選んだこと。B型で明るく、3歩歩いたら気持ちを切り替えられる性格なので、それも良い方に効いてくれたと思います。

もちろん、本人もきちんと努力したし、しっかり準備して臨んだことは事実で、よくやったと思う。

 

このお父さまは数歩離れて冷静にお子さまを見るのが上手です。常に寄り添って応援するお母さまと、目標に向かい二人三脚する母子を冷静に見つめるお父さま。とても良い関係と感じました。

卒業式や入学式に向けて慌ただしく過ぎる三学期。

受験を終えた6年生の保護者さま、中学受験を振り返り、結果云々ではなく、お子さまを、お母さまを、お父さまを、色々我慢したかもしれないご兄弟を労う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

通過点!

今年の2月1日や2日は朝からすっきり晴れて、憧れの志望校の門もシャンとした気持ちでくぐれたのではないでしょうか。

このブログを読んでくださっている受験生が、全力を出し切り、やって良かった中学受験であったことを祈るばかりです。

第一志望に見事合格した受験生がいる一方、そうではなかったお子さまも多くいらっしゃいます。

首都圏で第一志望に合格できるのは1/4と言われています。

大半の受験生は、小さな胸に大きな悲しみの瞬間を背負うのです。お子さまだけが第一志望に届かなかった訳ではない事、そして何より、お母さま以上にお子さまが大きくショックを受けた事を忘れないでいただきたいです。

大好きなお母さまが一緒に悲しい顔をしてしまうと、お子さまは自分の悲しい気持ち、もしかしたら、申し訳ない気持ちをさらに大きいものにしてしまい、今後、何かにトライする時、「あの時みたいに、どうせやっても…」と考えてしまうと思うのです。

結果、第二志望や第三志望に通うことになったとしても、魅力的な学校だから受験したことを忘れないで、魅力的な部分を大げさにお子さまに話してあげていただきたいです。是非、ポジティブな気持ちで入学式を迎えてください。

中学受験はゴールでなくて、通過点!

入れてくれた学校がお子さまにとって良い学校

受験生の皆さま本当に本当におつかれさまでした!

今年もやってきた嫌なヤツ!

弊社代表の寺西幸人は「入れてくれた学校が良い学校」とセミナーで言っているので、「ご縁のある学校が我が子にとっての良い学校」とは思うのですが、体調不良で受験出来なければ元も子もなくなってしまいます。

今年はラグビーワールドカップで多くの旅行客が来日したため、早く長く流行が続くとか…

予防接種はしたもののインフルエンザ警報のニュースを見ては不安が募ります…受験生ママなら誰もが抱える不安ですよね。

去年、我が家にも中学受験を控える娘がいたので、ヒヤヒヤでした💦

昨年冬に事務所で流行ったインフルエンザ対処方法をお伝えしたいと思います。

「予防でを抗インフルエンザ薬を手に入れて安心を買おう!」

受験生を中心に抗インフルエンザ薬の予防投与を行う病院がいくつかあります。すべて自費診療となってしまいますが、診察台とお薬代で一万円弱。これでインフルエンザの発症を予防もしくは抑制することが出来るそうです。

不思議なもので、リレンザを手に入れただけで、とても安心しました。単純!

これで「学校大好き!受験前に風邪引いちゃいけないからって休みなく通いたい!」と言う娘を、インフルエンザという見えない敵から少し守れる気がしました。

同じ不安を抱えていらっしゃるご家庭があればいかがでしょうか?

都内で処方してもらえる病院はいくつかありますが、病院によっては高校生以上など条件のあるところもあります。気になった方は調べて確認してからいらしてみてください。

魔の月からの脱却

偏差値のみで学校選びをして、入学後に「こんなはずじゃなかったのに。」と肩を落とす受験生がいます。

 

「受験して良かった」と一人でも多く思ってもらいたい。

 

この思いで弊社はセミナーを行っております。

 

思いを同じくして、年に数回セミナーを共同開催している安浪京子さんは、

6年生の10月11月を魔の月と称していらっしゃいます。

 

学校では運動会や音楽発表会で忙しく、放課後は塾、週末は模試続きのお子さま。

模試の結果に一喜一憂し、志望校や併願校選びに迷い、学校説明会や文化祭に足しげく通い、心も身体もお忙しくなる保護者さま。

 

残り数カ月に迫る受験に向けて、今この時が真剣勝負と真っ向から向き合い、力が入りすぎて疲労のたまる2ヶ月です。

 

まさしく魔の月。

 

でも、大丈夫。

人間いざとなると度胸がつきます。

年末になれば、

どうにでもなれ!なるようになるさ!

と開き直り、少し力が抜けます。

 

今のこの気持ちがこのまま2月まで続くなんて…

と泣きたい気持ちになっていらっしゃるとすれば大丈夫です。

 

魔の月からの脱却はもうすぐです。

 

模試の結果によっては、志望校や併願校を考え直さなければとお考えの保護者さまも

いらっしゃるかも知れません。

 

その時はぜひ一点だけ忘れないでください。

 

何のために中学受験をすると決めたのか。

 

模試結果から算出される偏差値を知らずに志望校を決めた時期、

必ずや、その学校に魅力的な何かがあったと思うのです。

 

この学校でこういう6年間を送りたいからここを志望校にする!

 

もしも、この時期に志望校を変える場合には、指針がぐらつきがちであり、

偏差値表とにらめっこして「ここなら受かるかも」と学校選びをしがちです。

 

どんな6年間を送るために中学受験をすると決めたのか。

 

秋の夜長、甘いものでも食べながら、偏差値表を見ずに

ご家族で未来を語れれば良いですね。

やる気スイッチどこにあるんだろう?

♪やる気スイッチどこにあるんだろ~♪というCMがテレビから流れています。

 

「私のスイッチどこにあるんだろう?」ってないの分かってるのに

探している時期あったなぁ…

と娘。

 

小学校4年生から5年生春にかけて探していたと知りました。

 

中学受験をすると決めて、とりあえず一年間塾に通ってはみたものの

何のために勉強しているのだか分からなかったそうです。

 

対して息子はスイッチを探すことはなかったらしく…

それは「〇〇中学校に行く!」という明確な目標があったから。

 

決してスイッチがオンだった訳ではないけれど、常に明かりがついていた息子と

決してスイッチがオフだった訳ではないけれど、明かりが消えないように頑張っていた娘

どこが違ったのでしょう。

 

〇〇中学校に合格するために塾に行く!

 

これがあって初めて、中学受験のための塾通いに意味があるのだと思います。

 

塾に通い、模試を受けて、結果を見て、「ここの学校だったら行かれるね」

と偏差値のみで受験校を決める。

 

モチベーションが上がりません。やる気スイッチも入りません。

 

オープンキャンパスが始まります。

気になる学校には是非お子さまを連れて行ってあげてください。

オープンキャンパスや文化祭、体育祭で疑似生徒体験をすると良いと思います。

 

娘のようなお子さんにはやる気スイッチが入る良いきっかけになるかも知れません。

海外の避難訓練

子どもが犠牲になった痛ましい事件が起こりました。
同じ子を持つ母として、心のざわつきが止まりません。

生徒の安全を考慮してのスクールバス。
学校に落ち度はなかったはずです。

自分の身をどうやって守るのか。

小学校時代を海外で育った我が家の子ども達。
月に1度、学校で避難訓練があったことを思い出しました。

日本と海外で異なるのは、訓練の想定です。

海外では地震避難訓練の代わりにテロの避難訓練があります。

大人の指示のもと、行動する前提はありますが、

自分の身は自分自身で守る!
とにかく逃げる!

を習います。

学校に凶器を持った二人組が押し入って来て、教室にかけってくる。
という想定で避難訓練が実施されます。
時には訓練と知らされていない場合もありました。
テロの犯人役の先生は仮面を付けてわざと大声をあげて襲ってきます。

子ども達には恐怖以外何ものでもありません。
怖くて固まってしまいがちですが、全速力で危険な場から逃げる訓練をします。

これからの日本。こういう視点の避難訓練も必要なのかも知れません。

母の日

日曜日は母の日でした。
毎日、家事に育児におつかれさまです。

小学校高学年になると、毎日の塾のお弁当作り大変ですよね。
飽きっぽい性格の私、これでもかと連日続くお弁当作りを何度放棄しかけたことか…

お弁当作りも気分転換が必要だと
スープ専用、サンドウィッチ専用、おにぎり専用、麺類専用…
と増え続けるお弁当箱。
今や、棚1つ、大小カラフルなお弁当箱でいっぱいです。

受験生のうちは、午後になると頭を抱えた毎日の塾弁作りですが、
中学生になると早朝のお弁当作りに変わります。
早朝は頭も回らずてんやわんや。

友人にバリバリキャリアのシングルマザーがいます。

彼女の一人娘が中学受験をしたいと言った時、
「応援はする。ただ、受験校はカフェテリアか給食のところのみ!」
と条件付きで承諾。

聞いた時は何それ?と笑いころげましたが、
常に頭のどこかで子ども達のお弁当作りがひっかかる今となっては納得の一言。
怠け者の朝寝坊の私にはすごく大切なポイントでした。

お子さまに合った学校選びと共に
お母さまの生活や性格に合った学校選び
もちょこっと顔をのぞかせても良いのかなと思ってしまう母の日でした。